ごあいさつ

近藤代表

   私が宅老所を始めるきっかけになったのは、認知症の舅と生活したことです。介護保険が始まる6年前、私は認知症の舅と暮らすことになりました。家族は小6・中1・高2の娘3人と単身赴任の夫です。暮らし始めて真っ先に困ったのが、入浴と用事のある時の見守り。1人にしておくことが出来ないのです。

 

   次に困ったのは、受診です。

出掛けるまでの仕度や受付、診察までの待ち時間など1人では不安なのです。それら全てに、子どもたちや友人、ボランティア、助け合い有償サービス等々多くの人手が必要でした。

   そして当時の福祉サービスである、デイケア・デイサービス・ミニデイ・ショートステイ等々、必要なサービスを自分の目で確認し、利用していきました。通院の困難は仙台往診クリニックに出会ったことで解決し、家で看取ることができました。


   この経験から、介護保険の始まる1年前、たとえ認知症があっても最後まで“ひとりの人”として生活できるように、宅老所を開設しました。“宅老所”は必要に応じて、通い、家族の緊急や休養の為に時々泊まり、在宅介護が困難になった時は長めに泊まって、家族が宅老所に通う。そして最期自宅に戻ることも可能なのです。住まいが変わっても同じドクターが診てくださる安心があれば、最期まで本人と家族の望む生き方ができる、それを支えるのが宅老所だと思うのです。

”おひさまくらぶ” 命名の由来

     誰をも公平に照らす”おひさま”は、ノーマライゼーションに通じることから、

     「おひさまくらぶ」と名付けました。

 

写真は、仙台市で江戸時代から続く「堤人形」のなまずを踏んづける猫で、地震を封じ込める意味があります。

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